アーニーガンダーセンと飯舘村蕨平の仮設焼却炉を見学①
- 2016/02/20
- 17:12
「あの一番左端の建物が資材化施設です。シークレットな施設なので、情報開示請求をしても何の資料も出てきません!」

資材化施設(実証実験用焼却炉) 高濃度のものを扱うためか、ここだけコンクリート壁に覆われている。
2月11日 アメリカから1か月の滞在予定で来日した、アーニー・ガンダーセン氏とスティーブン・リーパー氏が、フクシマスタディーツアーの一環で飯舘村蕨平の仮設焼却炉・資材化施設を見学するという話を聞き、ぜひとお願いして同行し、施設の説明をさせていただくという願ってもない機会に恵まれました。
日本人の方の通訳と、日本語の堪能なスティーブン氏の英訳を頼りに、白銀にそそり立つ巨大施設を前に、その目的と役割について説明しました。まったく報道されない資材化施設については、環境省が焼却灰と除染土壌の再利用のための実証実験を行うものであること、その先には施設を実用化、大型化して中間貯蔵施設に複数設置し、福島県内中からフレコンバッグを集めて一気に再利用処理を行う予定であること、すなわち資材化施設は中間貯蔵施設の前段であることなどを伝えました。

こちらは環境省HPからの引用。一番奥の白い三角屋根が資材化施設。

中央右寄りから、指を指しているのがスティーブン氏、左隣がガンダーセン氏、その左が筆者(青いコート)


中間貯蔵施設の配置図を示しながら、原子力ムラの人達の驚愕のセリフを曝露!
「これは前例のない世界的ナショナルプロジェクトである」
「これに従事する者はまさに技術者冥利に尽きる。ワクワクする」
「非常にやりがいのある、夢のある仕事だから、若者をどんどん呼び込んで従事させよう。そうすれば年寄りも戻ってくる」
(以上は中間貯蔵除去土壌再利用技術開発戦略会議 議事録より)
ガンダーセン氏らは文字通り「ぶったまげ」ていました。
(後ほどユープラン三輪さんの動画をアップする予定です)


上の看板は、両方とも仮設焼却炉のものです。120トン/日能力のものが2基と資材化施設あわせて3基が稼働していますが、資材化施設については廃棄物処理法の適用を受けない「実証実験炉」としているため(お得意の手口)、何の表示もありません。


飯舘村内除染現場。除染して、なおかつ雪で遮へいされても線量が高くて驚かされる。ちなみに鮫川村の仮設焼却炉モニタリングポストは同じくらいの積雪量でこの値の1/10ほど。

車中でどんどん線量が上がる。0.74マイクロシーベルト・・・あたり一面雪なのに・・・

比曽川上流。蕨平の仮設焼却炉の場所は水源にあたり、この水が南相馬市の生活水となっているため、南相馬市民が焼却炉による汚染に不安を抱いている。

資材化施設についてはこれまで何度かブログにアップしてきましたが、こちらをご覧いただければより詳細がお分かり頂けると思います。
県も詳細知らない 国の『研究施設』
今回の企画は、明日は我が身のフクシマ実行委員会さんが何か月も前から入念に計画を立てて実現されたものです。委員会の皆様に敬意を表しますとともに、参加させていただき感謝申し上げます。
②につづく

資材化施設(実証実験用焼却炉) 高濃度のものを扱うためか、ここだけコンクリート壁に覆われている。
2月11日 アメリカから1か月の滞在予定で来日した、アーニー・ガンダーセン氏とスティーブン・リーパー氏が、フクシマスタディーツアーの一環で飯舘村蕨平の仮設焼却炉・資材化施設を見学するという話を聞き、ぜひとお願いして同行し、施設の説明をさせていただくという願ってもない機会に恵まれました。
日本人の方の通訳と、日本語の堪能なスティーブン氏の英訳を頼りに、白銀にそそり立つ巨大施設を前に、その目的と役割について説明しました。まったく報道されない資材化施設については、環境省が焼却灰と除染土壌の再利用のための実証実験を行うものであること、その先には施設を実用化、大型化して中間貯蔵施設に複数設置し、福島県内中からフレコンバッグを集めて一気に再利用処理を行う予定であること、すなわち資材化施設は中間貯蔵施設の前段であることなどを伝えました。

こちらは環境省HPからの引用。一番奥の白い三角屋根が資材化施設。

中央右寄りから、指を指しているのがスティーブン氏、左隣がガンダーセン氏、その左が筆者(青いコート)


中間貯蔵施設の配置図を示しながら、原子力ムラの人達の驚愕のセリフを曝露!
「これは前例のない世界的ナショナルプロジェクトである」
「これに従事する者はまさに技術者冥利に尽きる。ワクワクする」
「非常にやりがいのある、夢のある仕事だから、若者をどんどん呼び込んで従事させよう。そうすれば年寄りも戻ってくる」
(以上は中間貯蔵除去土壌再利用技術開発戦略会議 議事録より)
ガンダーセン氏らは文字通り「ぶったまげ」ていました。
(後ほどユープラン三輪さんの動画をアップする予定です)


上の看板は、両方とも仮設焼却炉のものです。120トン/日能力のものが2基と資材化施設あわせて3基が稼働していますが、資材化施設については廃棄物処理法の適用を受けない「実証実験炉」としているため(お得意の手口)、何の表示もありません。


飯舘村内除染現場。除染して、なおかつ雪で遮へいされても線量が高くて驚かされる。ちなみに鮫川村の仮設焼却炉モニタリングポストは同じくらいの積雪量でこの値の1/10ほど。

車中でどんどん線量が上がる。0.74マイクロシーベルト・・・あたり一面雪なのに・・・

比曽川上流。蕨平の仮設焼却炉の場所は水源にあたり、この水が南相馬市の生活水となっているため、南相馬市民が焼却炉による汚染に不安を抱いている。

資材化施設についてはこれまで何度かブログにアップしてきましたが、こちらをご覧いただければより詳細がお分かり頂けると思います。
県も詳細知らない 国の『研究施設』
今回の企画は、明日は我が身のフクシマ実行委員会さんが何か月も前から入念に計画を立てて実現されたものです。委員会の皆様に敬意を表しますとともに、参加させていただき感謝申し上げます。
②につづく
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