旧エコテックへの指定廃棄物搬入抗議デモ
- 2017/11/19
- 21:36
2017年11月17日、日本初の核のゴミ管理型最終処分場が稼働しました。
規模は違えど中間貯蔵施設と一体的に運用される戦略上重要な施設です。
搬入の時間にあわせて抗議デモを行いました。
ご参加下さった皆様ありがとうございました。
環境大臣あての抗議声明へのご賛同は、30団体、57名となりました。ご賛同下さった皆様には、この場を借りて御礼を申し上げます。(団体名はこちらへ掲載しました)
残念ながら、メディアの扱いは惨憺たるものでした。当日のテレビは6時から一斉に放送、翌日の新聞にも地元紙は1面掲載などかなり大きな扱いでしたが、私たちのデモについては朝日の福島版の1行のみ。
「施設入り口には搬入に反対する数人が姿を見せたが、目立った混乱はなかった。」
(朝日新聞福島版2017.11.18)
日本にしかないという記者クラブ制度を何とかしなければ、日本社会の変革はありえないのではと暗澹としてしまいます。
(デモの様子)
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(最後20分くらい切れています)
デモの後、地権者から了解を得て山を登り、フェンス越しにエコテックの内部を見て回ったところ、施設の中から環境省が私たちに警告を発しました。
「フェンスから2メートルは環境省の土地ですから離れて下さい!」
環境省の土地???
「国の土地は国民のものです。誰のお金なんですか?」
と投げ返したら、それきりでした。





黄色の丸囲み内に見えるのが東電福島第二原発。

すぐ後ろ側はハゲ山。除染と復興事業に使うための採石と思われるが、見る度に赤土の露出が広がっている。
デモの後合流した蛇石郡山市議、木幡ますみ大熊町議、それから翌日の緑ふくしまの講演会のために駆け付けた木村真豊中市議らとともに浜通りを回りました。木村市議は森友問題を最初に告発した方で、3.11後福島訪問は3度目とのことです。

復旧中の富岡漁港と建設中の堤防。白い建屋の奥側は仮設焼却炉、手前は分別・破砕処理施設、その右手が富岡駅。

富岡町に建設中のふたば医療センター。ヘリポートを併設し、イチエフ作業員の緊急被ばく医療の受け皿となるとされる。

ふたば医療センターの向かいのJAEA廃炉国際共同センター。

浪江町 請戸漁港そばにある仮設焼却炉。日立造船・神戸製鋼JV 500億円。

浪江の海岸沿いはまだ荒涼としている。

大熊町 復興拠点が整備される大川原地区。この敷地に役場が建設される予定。


最後に、デモに寄せて下さったお二方からのメッセージを付記します。
(廃棄物処分場全国ネットワーク藤原寿和さん)
これまで既存の一般廃棄物及び産業廃棄物の管理型処分場で遮水シートや遮水工及び貯留槽の破損による地下への汚水漏れや堰堤の倒壊による埋立廃棄物の流出、放流水中への重金属類やダイオキシン類、内分泌撹乱化学物質などの混入による放流先水域の汚染など、様々な問題をもたらしてきました。特に廃棄物処理法の規制強化によりしゃ水シートの二重化や地下水のモニタリングの義務化、さらには汚水漏れ検知システムの導入など莫大な経費をかけて造成された自治体や第三セクターなど公共関与の管理型処分場でもこれらの問題が発生していることが明らかになっています。今回の国営化されたエコテックの管理型処分場も既存の欠陥処分場と同様、同種のリスクを抱えていることは否定できません。
また、2011年3月11日の東日本大震災に続く2016年の熊本地震など、日本列島は1000年ぶりの「大地変動の時代」に突入し、近い将来、巨大地震や火山噴火による自然災害の激発が予測されている中で、エコテックなどの埋立処分場がその影響を受けないということはあり得ないことです。これは原発や中間貯蔵施設なども例外ではありません。そうした危険性のある処分場に高濃度の放射性廃棄物を埋設することは将来にわたって時限爆弾を抱えることになることは必定と言っても過言ではないと思います。誰もその多大なリスクを予測することは不可能なことです。このような「想定外」の地震等が発生しても安全が確保されるように、耐震性の確保された頑丈なキャスクに収納したものを、東京電力第2原子力発電所の敷地内の耐震構造物内に保管管理すべきであることを訴えたいと思います。
(日の出の森・水・いのちの会代表中西さん)
「フクシマエコテッククリーンセンター埋立処分計画案について 平成25年12月 環境省」を読ませていただきました。
埋め立て方法:
焼却灰など有害物質を遮水フレコンに詰めて土中に埋め立てるとされています。しかし、土中にあるゴム分解菌により、天然ゴムをはじめ、様々な合成ゴム等が分解されることは、明らかになっています。
不織布を敷いていても、接着部分からの剥離により容易に漏れ出します。
漏れ検知器についても、永久的な対応はできません。
科学的根拠は、すべて日の出処分場やその後の2重、3重遮水シートを導入した処分場で簡単に覆されています。
このような放射性廃棄物が簡単に処分できるのであるならば、全世界で、不可能とされていた放射性廃棄物の処分が、水系との遮断が可能ということになり、日本の画期的特許となる、はずです。
環境省の責任:
日の出町でも、汚水漏れ事故が起きましたが、第三者の検討委員会の結果は、汚水漏れを確認することさえも莫大な費用が掛かるということで、そのまま放置するという結論を出しました。
たとえ、確認したところで、すでに土中に地下水系に混入した汚染物質をどのように回収できるのでしょう?
だから一時期、ロシアの1000メートル以上の地底で水系がないところを探したかに見えましたが、それもやはりだめという結論になりました。
結論:
特に特別に立地でこの地であるならば、水系と隔離されているというところでないところへ、既存の管理型処分場での永久処分は、危険なことは、化学物質、重金属汚染のレベルでもはっきり、日の出の裁判上でも、明らかに判断されてきました。
放射能汚染の、2次汚染による拡大は、オリンピック誘致や、再稼働のための工作でしかないと思います。
規模は違えど中間貯蔵施設と一体的に運用される戦略上重要な施設です。
搬入の時間にあわせて抗議デモを行いました。
ご参加下さった皆様ありがとうございました。
環境大臣あての抗議声明へのご賛同は、30団体、57名となりました。ご賛同下さった皆様には、この場を借りて御礼を申し上げます。(団体名はこちらへ掲載しました)
残念ながら、メディアの扱いは惨憺たるものでした。当日のテレビは6時から一斉に放送、翌日の新聞にも地元紙は1面掲載などかなり大きな扱いでしたが、私たちのデモについては朝日の福島版の1行のみ。
「施設入り口には搬入に反対する数人が姿を見せたが、目立った混乱はなかった。」
(朝日新聞福島版2017.11.18)
日本にしかないという記者クラブ制度を何とかしなければ、日本社会の変革はありえないのではと暗澹としてしまいます。
(デモの様子)
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(最後20分くらい切れています)
デモの後、地権者から了解を得て山を登り、フェンス越しにエコテックの内部を見て回ったところ、施設の中から環境省が私たちに警告を発しました。
「フェンスから2メートルは環境省の土地ですから離れて下さい!」
環境省の土地???
「国の土地は国民のものです。誰のお金なんですか?」
と投げ返したら、それきりでした。





黄色の丸囲み内に見えるのが東電福島第二原発。

すぐ後ろ側はハゲ山。除染と復興事業に使うための採石と思われるが、見る度に赤土の露出が広がっている。
デモの後合流した蛇石郡山市議、木幡ますみ大熊町議、それから翌日の緑ふくしまの講演会のために駆け付けた木村真豊中市議らとともに浜通りを回りました。木村市議は森友問題を最初に告発した方で、3.11後福島訪問は3度目とのことです。

復旧中の富岡漁港と建設中の堤防。白い建屋の奥側は仮設焼却炉、手前は分別・破砕処理施設、その右手が富岡駅。

富岡町に建設中のふたば医療センター。ヘリポートを併設し、イチエフ作業員の緊急被ばく医療の受け皿となるとされる。

ふたば医療センターの向かいのJAEA廃炉国際共同センター。

浪江町 請戸漁港そばにある仮設焼却炉。日立造船・神戸製鋼JV 500億円。

浪江の海岸沿いはまだ荒涼としている。

大熊町 復興拠点が整備される大川原地区。この敷地に役場が建設される予定。


最後に、デモに寄せて下さったお二方からのメッセージを付記します。
(廃棄物処分場全国ネットワーク藤原寿和さん)
これまで既存の一般廃棄物及び産業廃棄物の管理型処分場で遮水シートや遮水工及び貯留槽の破損による地下への汚水漏れや堰堤の倒壊による埋立廃棄物の流出、放流水中への重金属類やダイオキシン類、内分泌撹乱化学物質などの混入による放流先水域の汚染など、様々な問題をもたらしてきました。特に廃棄物処理法の規制強化によりしゃ水シートの二重化や地下水のモニタリングの義務化、さらには汚水漏れ検知システムの導入など莫大な経費をかけて造成された自治体や第三セクターなど公共関与の管理型処分場でもこれらの問題が発生していることが明らかになっています。今回の国営化されたエコテックの管理型処分場も既存の欠陥処分場と同様、同種のリスクを抱えていることは否定できません。
また、2011年3月11日の東日本大震災に続く2016年の熊本地震など、日本列島は1000年ぶりの「大地変動の時代」に突入し、近い将来、巨大地震や火山噴火による自然災害の激発が予測されている中で、エコテックなどの埋立処分場がその影響を受けないということはあり得ないことです。これは原発や中間貯蔵施設なども例外ではありません。そうした危険性のある処分場に高濃度の放射性廃棄物を埋設することは将来にわたって時限爆弾を抱えることになることは必定と言っても過言ではないと思います。誰もその多大なリスクを予測することは不可能なことです。このような「想定外」の地震等が発生しても安全が確保されるように、耐震性の確保された頑丈なキャスクに収納したものを、東京電力第2原子力発電所の敷地内の耐震構造物内に保管管理すべきであることを訴えたいと思います。
(日の出の森・水・いのちの会代表中西さん)
「フクシマエコテッククリーンセンター埋立処分計画案について 平成25年12月 環境省」を読ませていただきました。
埋め立て方法:
焼却灰など有害物質を遮水フレコンに詰めて土中に埋め立てるとされています。しかし、土中にあるゴム分解菌により、天然ゴムをはじめ、様々な合成ゴム等が分解されることは、明らかになっています。
不織布を敷いていても、接着部分からの剥離により容易に漏れ出します。
漏れ検知器についても、永久的な対応はできません。
科学的根拠は、すべて日の出処分場やその後の2重、3重遮水シートを導入した処分場で簡単に覆されています。
このような放射性廃棄物が簡単に処分できるのであるならば、全世界で、不可能とされていた放射性廃棄物の処分が、水系との遮断が可能ということになり、日本の画期的特許となる、はずです。
環境省の責任:
日の出町でも、汚水漏れ事故が起きましたが、第三者の検討委員会の結果は、汚水漏れを確認することさえも莫大な費用が掛かるということで、そのまま放置するという結論を出しました。
たとえ、確認したところで、すでに土中に地下水系に混入した汚染物質をどのように回収できるのでしょう?
だから一時期、ロシアの1000メートル以上の地底で水系がないところを探したかに見えましたが、それもやはりだめという結論になりました。
結論:
特に特別に立地でこの地であるならば、水系と隔離されているというところでないところへ、既存の管理型処分場での永久処分は、危険なことは、化学物質、重金属汚染のレベルでもはっきり、日の出の裁判上でも、明らかに判断されてきました。
放射能汚染の、2次汚染による拡大は、オリンピック誘致や、再稼働のための工作でしかないと思います。
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